すみっこでボソボソ

・・・ん?

紙の梟

貫井徳郎さん著「紙の梟」読了。 ・・・こわっ。 めっちゃ怖い小説でした。 某、巨大匿名掲示板の元管理人さんって、頭がいい、と言うか、自分がディベートで勝てる土俵を見つけるのがうまい。その物事の芯とは関係ない部分でベクトルを自分有利に捻じ曲げる…

一橋桐子(76)の犯罪日記

原田ひ香さん著「一橋桐子(76)の犯罪日記」読了。 コメディタッチだけど、でも深刻な問題のお話。お一人様の老後って。 夫に、私より一日でもいいから長生きして欲しいのも「後始末」もだけど「一人になること」が嫌だから。一人になることそのものは別に…

「NOを言える人になる」

鈴木裕介さん著「NOを言える人になる」読了 一年も病気をやっていると、分かってくることがある。 でも、問題は頭ではわかっているけれど、思うように出来ない事。 考えるのは理性や理論の仕事だから、頭で理解するのは意外と簡単。 問題は感情。心は、10÷…

「あの日、君は何をした」

まさきとしかさん著「あの日、君は何をした」読了。 私の両親、義父母はすでに鬼籍に入っている。 義父母の葬儀の時、私に悲しみの感情は無かった。遠く離れたところに住んでいて、結婚以来、指を折って数えられるくらいしかお会いしたことがないのだから、…

革命前夜

須賀しのぶさん著『革命前夜』読了 須賀しのぶさんの本は、本作が初。えー勿体ない事、もっと早く須賀しのぶさんと言う作家さんに気が付きたかったわ。という訳でしばらく追っかけることになりそう。 どれくらい取材したんだろう。体験することができない素…

悪の芽

貫井徳郎さん著「悪の芽」読了。 人間って創造力はあるのに、想像力は無いんだろうなあ。未来を思い描いて(これが想像だと思うけど)それに向けて創造する力はあるから、テクノロジーが発展していく。 でも、未来や技術じゃなくて、今隣にいる人の気持ちを…

おしゃべりな人見知り

山本ゆりさん著『おしゃべりな人見知り』読了 料理エッセイ本。載ってるお料理がね、関西人の家庭料理人って感じで楽しいです。 それと、コラム。 作者さん、人見知りかもしれないけど、少し時間がかかるってだけで、 この方絶対、コミュニケーション能力高…

フーガはユーガ

伊坂幸太郎さん著「フーガはユーガ」読了。 時々、どうしても理解できない事件が現実に起こる。 事件に限らないか。なぜ人間は時としてそんなに残酷になれるんだろう。自身の残酷さに、恐れ戦いたりしないんだろうか。まったく平気なんだろうか。 良心じゃな…

最後の晩御飯

椹野道流さん著「最後の晩御飯/初恋と鮭の包み焼き」読了 昨日、近所の評判の良い耳鼻科へ行って、そこは予約制ではないし土曜日だったので混み合っているだろうから、待合室で読む用に持参したら読み切ってしまえるほど待たされた。まぁ診察も丁寧だし、待…

最後の医者は桜を見上げて君を想う

二宮敦人さん著『最後の医者は桜を見上げて君を想う』読了 100日後に死ぬワニがtwitterでバズってた時に思ったけど、自分がいつ最後の日を迎えるかなんて分かってる人の方が、圧倒的に少ないでしょ。 余命宣告されたとて、その通りになると限らないわけだし…

夜空に泳ぐチョコレートグラミー

町田そのこさん著「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」読了 親は子を選べないけど、子を持つかどうかは選べる。 子は親を選ぶどころか生まれたいかどうかすら選べない。 でも生まれてしまったら、そこにある環境内で大人になるまで生きなきゃならない。選べな…

護られなかった者たちへ

中山七里さん著「護られなった者たちへ」読了。 これ映画化するんだね。私的に利根さんを演じる俳優さん、ちょっとイメージ違うかなあ?でもるろ剣の時、おっ意外と・・・って思ったから、とりあえず映画は見よ。 それにしても切ないなあ。何にでも限界はあ…

医者には絶対書けない幸せな死に方

たくき よしみつ著「医者には絶対書けない幸せな死に方」読了。 いや、読み終わったのは少し前なんだけど。私、直接本の内容に触れるようなレビューはほぼ書かないけど、読んで考える事が多くて、自分の頭の中でまとまらなくて書きそびれていた。 幸せな死に…

きたきた捕物帳

宮部みゆき著「きたきた捕物帳」読了 これも一種の成長物語だね。まだ成長の序盤、きたさんの今後の成長が楽しみ。 宮部さんの百物語とか桜ほうさらとが、時代物好きだなあ。 人情話の程度が臭くないから。笑 今日の良かったこと 1:ベースブレッド、思った…

陽気なギャング

伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングは三つ数えろ」読了。 このシリーズ、3作目出てたの知らなかったです。伊坂さんの本、しばらくご無沙汰してたので、図書館で「あ、3作目あるんだー」と見つけて。 そう言えば、殺し屋シリーズの3作目も結構何年も気が付いて…

みんな孤独だけど

喜多嶋隆さんの短編集「みんな孤独だけど」読了。 図書館へ行って、書架をうろうろしてて何となく借りた本。 喜多嶋さんの本、多分これがおハツだと思ったんだけど、なにか懐かし感じがして、しばらく考えて片岡義男さんの小説が思い浮かんだ。 昔々、兄が一…