陽気なギャング
このシリーズ、3作目出てたの知らなかったです。伊坂さんの本、しばらくご無沙汰してたので、図書館で「あ、3作目あるんだー」と見つけて。
そう言えば、殺し屋シリーズの3作目も結構何年も気が付いてなかったなあ。
好きな作家さんは全作読みたい方なんだけど「あるキング」か「PK」あたりで一旦休憩がはいりましたって感じで、しばらくご無沙汰してました。
明るいユーモアと登場人物が魅力的で作品を超えて登場したり(映画のカメオ出演みたいなね)する、世界観がとても楽しい作家さん。
でもユーモア小説でもないのよ、重力ピエロなんてとても考えさせられるし。「春が二階から落ちてきた」は名フレーズだよね~。
陽気なギャングは三つ数えろは、イツメンがいつもの仕事をして、正体がバレそうになって。しかもかなり嫌な奴にバレかけてて、なんとかせにゃ!と言うね。後半復讐ものになってました。
外国映画っぽいのよね。4人が4人ともキャラが良くて楽しいおとぎ話です。おとぎ話っていうのも変な気がするけど、そこは伊坂さんが言ってるので。
ちょっとね、4人は裏家業をばらされないためって分かりやすい理由があるけど、復讐に関しては色々考えちゃう事がある。だから復讐話の人物たちに気持ちが寄り添えない。
なんて言うんだろう。罪に問われない罪を犯してのほほんと生きてる小悪党に踏みにじられた人生。その悪党が裁かれていない事が悔しい、腹立たしい。うん、わかるその気持ちは。
でも、人間って怒りは手放せるような気がするなあ。少なくとも私は、怒りをいつまでも持ち続ける事が出来ない。許す事ができるかとかいう問題でもなく(仮に許せても忘れる事は出来ないからね)
許しはしないし忘れもしないけれど怒りは続かない。だからその為に人生を掛けてでも復讐しようという気持ちが付いていかないなあ。そいつと私ではなく、私と私の中の怒りで向き合うからだろうな。多分、復讐してやりたいって気持ちに対して、心が言う事を聞いてくれないんだと思う。怒りを手放して悲しみのフォルダにはいっちゃうんだなあ。
でも久しぶりに会った久遠さん、かわいかった。笑
今日の良かったこと
1:本に集中できるようになってきた。良き良き。今読んでいるのは「医者には絶対書けない幸せな死に方」この前尊厳死のルポを読んだばかりだったので余計に興味深い。