すみっこでボソボソ

・・・ん?

一橋桐子(76)の犯罪日記

原田ひ香さん著「一橋桐子(76)の犯罪日記」読了。

 

コメディタッチだけど、でも深刻な問題のお話。お一人様の老後って。

 

夫に、私より一日でもいいから長生きして欲しいのも「後始末」もだけど「一人になること」が嫌だから。一人になることそのものは別に多分平気なんだけど、一人になったら、孤独死の可能性が出てくるのと、それによって周りにかける迷惑を、このワタシが引き起こすかもって言うのが嫌なのよね。死んじゃったら誰に迷惑かけようが本人にはもうすでにどうしようもない事なのに。笑

 

 

CATVみてると時々、自然食品とかサプリのCMで「ご愛用者の〇〇様」って高齢者さんが出てきて、とてもそのお歳とは思えない元気溌剌さだとか美貌だとかで、商品を宣伝されているんだけど、あの手のCMをみると先行きの長さにため息が出そうになる。自分もそのモデルさん並みに健康で溌剌とした老後になるとは限らないのに。でも寝たきりとかになったらなおさら。この先の長さがつらい。

 

この国で年を取るのは、なんて心細い寂しい事なんでしょうねぇ。

 

わたしも桐子さんと同じ事考えそうな気がする。

老後の生活で、色々なケアサービスより刑務所の方が手厚く感じられるって、国として貧しいよね?