点と点
先日読んだ「護られなかった者たちへ」の主人公の利根さん。今読んでる町田そのこさんの「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」の登場人物のりゅうちゃんと少し似てる。
真面目過ぎるところ、ケンカが強いところ、自分を取り巻く環境に息苦しさを覚えているところ。そのせいで道を間違えるところ。
自分が生まれ育った街が自分に合わない。この感覚ってどれくらい普遍的なんだろう。
私もそうだ。小さい時からずっと母の下で生きることは私に合わない事だったから、家族の生きる街は私に合わない街だった。親子にも相性はある。
そのせいか、自分の住む街にあまり興味がわかない。関東に住んで長いけれど、行った事がある場所の地名は覚えたが、全部「点」
繋がって線になって、さらに繋がって面になることがない。
ここじゃない何処かって気持ちは、どこへ行ってもやっぱり「ここじゃない何処か」になる。点から点へ移動できればいいので地図は要らない。
道を知らなくても何処かに繋がっているなら、ただ歩けばいいんだと思う。
利根さんもりょうくんも、歩き出せばよかったのに。
今日の良かったこと
1:やっとワクチンの予約が取れた。ファイザー製。