泣きました
心療内科で、たった数回、合計しても1時間に満たない時間しか顔を合わせていない先生に、数分の診察時間内で、今の自分を過不足なく説明できる人っているの?
自分が自分らしくなくて混乱の極みにあって、眠れない日々に、食欲のない日々に、言いようのない不安や、乱高下する感情を抱えて。
ずっと閉じた自分で、他人に親や夫にすら自分自身の内面を見せた事が無い状態で生きてきた人間が、数回あって1時間も話したことがない人に、その人がドクターだと言うだけで、自分のすべてをさらけ出せるものなの?
私は言えなかった。
若くてパワフルな先生。じゃあ頑張りましょう!(メンタル弱ってる人間に頑張ろうって言うんだ・・・)と言われて、診察終わりムード出されたら、そこから何を話せる?
何も言えないまま、結局無理だと思う結論が出てしまった。
私が出した結論ではない事なのに、その結果を引き受けるのは私。
激しい雨の中、深く傘を傾けて顔を隠して、車通りの少ない住宅街の細い道を選んで歩いて帰った。
泣けて仕方がなかった。心細くて。不安で。怖くて。
傘を閉じて雨に打たれて帰った。泣いている事が分からないように。
涙と雨で全部洗い流せたらいいのにと思いながら帰った。自分がこのまま溶けて消えればいいのにと思いながら帰った。
それでも家の近くまで来たら、夫に泣き顔を見せられなくて、必死で息を整える。
求められる役割を、相手がこう思っているだろうという私を、壊せない。
いつまでこれが続けられるだろう。壊れてしまえば、私は楽になる? でもその分家族が苦労するんだろう。
溶けて消えるのが一番いい。