すみっこでボソボソ

・・・ん?

The Last of Us(ザ・ラスト・オブ・アス)と言うゲーム

プレステ4があるのでラスアスのパート2やろうかあと。自分の状況を忘れた事を考えてしまいました。

ラスアスは2013年発売のゲーム。PS3用だったけど、4でもリマスター版出てたんだねえ。知らんかった。ストーリーが良くて、色々深く考えちゃういいゲームです。残酷なゲームだけども。ボロ泣きするほどストーリーに没頭したのはこのゲームが初めてだったなあ。パート2は昨年6/19リリース。ちょうど1年前。

 

で、お勧めのshu3の動画です。パート2やるなら1を振り返っておこうかなと。
shu3のストーリーを邪魔しない声と解説がいいです。お勧めです。

www.youtube.com

 

これねえ。ラストが辛かった。

ホラーでサバゲーなんだけど、スッキリはしないです。後味の悪さは私が遊んだゲーム中1位2位を争います。
それでもストーリーが良いです。めっちゃ矛盾したこと言うてるけど、遊んでみれば分かるから。

 

一応ネタバレを折りたたんどこ

 【需要があると思えんネタバレ】ここから。

 

人間の脳に寄生する菌によってゾンビ化する人類。生き残った人類も秩序を失って、人間同士でもそこかしこで殺しあい奪い合う世界。

 

エリーと言う少女が菌にたいして耐性を持っており、ワクチンが作れるのではないかと、ファイヤーフライ(菌が急激に蔓延した時に軍部主導で隔離地域が設定されたんだけど、その軍の横暴に対するレジスタンスと言うか自治軍というか民主化運動のグループというか、まぁそんな感じの活動家グループ)のアジトにエリーを連れて行ってほしいと頼まれたのがジョエル。


ジョエルは最初に隔離が始まった時、軍によってサラと言う娘を殺されてます。その後の混沌とした世界を、道徳心を無くし荒くれ者になって生き延びてる状態。サラを失って生きる目的とか希望とか無くしちゃったんだろうね。それでも生き続ける強さはあるんだな。

 

そこに当時のサラと同じ年頃のエリーと旅をする事になったと。
感染者や無法者が支配する危険地帯など、常に死と隣り合わせの世界を旅しながら、2人が徐々に絆を深めていく様子が細やかな描写で描かれていてね。
エリーもこんな世界だから沢山大事な人を無くしているし、そもそも感染が始まったあとに生まれた子供だから、子供らしい楽しい事も知らないで育ってる。
旅の途中で襲われて、生き残るために人を殺すしか無い場面もある。
14歳の女の子がだよ?止むを得ないけど、たった14歳の子にそんな経験させたくないに決まってるやん。

 

もうねえ。ちょっとした表情とか仕草とか、あーそんな顔しないでよぉ・・・って泣けるシーン多いっすよ。

 

ラストねえ。長い旅路の果てにファイアーフライの研究所へたどり着いた二人だけれども、ワクチンは血液から作るのではなかったのね。脳から作るんだって。
つまりワクチンを作るにはエリーの死が必要。さあどうするジョエル。

 

ラストのジョエルの選択、解らなくもないよ。旅の間に深まった絆とか、生きている人間の凶悪さとか、もう頭の中グルグルしちゃって、ハイどうぞなんて言えない。

 

ファイアーフライのリーダー、マーリーンは元々ジョエルにエリーの護送を依頼した人物で、エリーの母親(すでに亡くなっている)は友人。エリーを託されて見守ってきたから、マーリーンもエリーに特別な感情がある。
ファイアーフライのリーダーとしての決断は、とても辛い決断だったはず。

 

ジョエルとマーリーン、二人は正反対の選択をする事になってしまう。
エリーを挟んで対立するとやすやすと想像できるのに、ワクチンについてマーリーンはジョエルに嘘を言わなかった。
でもジョエルは自分の選択について、エリーに嘘をついた。この嘘は優しい嘘なのか・・・。

 

ジョエルの選択について「正しい選択」では無いと私の頭は思っているけど、感情はそう思ってない部分があったなあ。正しい正しくないには答えが出ない。
でも最後のジョエルの嘘は「優しい嘘」だったのかどうか。本当の事が正しいとは限らないとしても。 

 

引き受けるべき責任を優しい嘘にして棚上げしたのではないか。 

何年も忘れられない疑問になって、心に刺さったままです。

 

 

オマケ。
shu3の動画のpart9の最後の方からpart10の冒頭にかけて、ビルとフランクと言う人物の関係が描かれています。

フランクはビルを裏切って、ビルの物資を色々盗んで一人逃げようとし、ゾンビに噛まれて感染。自分が自分で無くなる前に自死。その際にビルに宛ててメモを残しています。
「俺はお前の事が嫌いだった」と言うメモです。
明言はされませんが、ビルの様子からフランクは特別な関係の人物だった様子。
そして裏切りの果てに残されたメモは「お前の事が嫌いだった」です。

 

私、これは嘘だと思いました。
フランクの裏切りと逃亡は、閉塞感とか寂寥感とか、ただ生き残るためだけの生き方への虚無感とか、そう言うものから逃れたかったんじゃないかと。
でも裏切って物資を奪って、結局ビルが言う通り命を落とすことになってしまった。
そうなった時、残された人になんて書き残しますか?
私なら・・・その相手が特別な相手でなければ「裏切ってごめん」って謝ります。

 

でも特別な相手を裏切ったなら、残った相手には私を早く忘れてほしいと思う。憎んでほしいと思う。私の死を悼まないで。
だから「愛してた。ただここに囚われていることが辛かったんだ」なんて絶対に書かない。
裏切り者と憎んで捨て置いて欲しい。忘れて欲しい。
何かできたんじゃないか、何故解ってやれなかったのかなんて、万が一にも自分を責めるような事を感じて欲しくない。
だから「お前が嫌いだった」なのでは。

 

「お前が嫌いだった」・・・これもずっと心に刺さったままです。